絶代有佳人□絶代□佳人有り |
幽居在空谷□幽居して空谷に在あり |
自云良家子□自ら云い□良家の子にして |
零落依草木□零落して草木に依る |
關中昔喪亂□關中□昔□喪亂 |
兄弟遭殺戮□兄弟□殺戮に遭えり |
官高何足論□官高きも□何ぞ論ずるに足らん |
不得收骨肉□骨肉を收むるを得ず |
世情惡衰歇□世情□衰歇を惡む |
萬事隨轉燭□萬事□轉燭に隨う |
夫婿輕薄兒□夫婿□輕薄の兒 |
新人美如玉□新人□美しきこと玉の如し |
合昏尚知時□合昏すら尚お時を知る |
鴛鴦不獨宿□鴛鴦□獨り宿せず |
但見新人笑□但だ見る□新人の笑うを |
那聞舊人哭□那ぞ聞かんや□舊人のする哭するを |
在山泉水清□山に在れば泉水清し |
出山泉水濁□山を出づれば泉水濁る |
侍婢賣珠迴□侍婢□珠を賣りて迴り |
牽蘿補茅屋□蘿を牽きて茅屋を補う |
摘花不插髮□花を摘むも髮に插まず |
采柏動盈掬□柏を采れば動もすれば掬に盈つ |
天寒翠袖薄□天寒くして翠袖薄し |
日暮倚修竹□日暮れて修竹に倚る |
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