聽董大彈胡笳聲兼寄語弄房給事□李▲□□□□□□□□□□ □□□□□□□□董大が胡笳を彈ずるを聽き □□□□□□□□兼ねて語を寄せ房給事に弄る 蔡女昔造胡笳聲□蔡女□昔□造胡笳聲 一彈一十有八拍□一彈□一十有八拍 胡人落涙沾邊草□胡人は涙を落として邊草を沾おし 漢使斷腸對歸客□漢使は腸を斷ちて歸客に對す 古戍蒼蒼烽火寒□古戍は蒼蒼として烽火寒く 大荒陰沈飛雪白□大荒は陰沈として飛雪白し 先拂商絃後角羽□先ず商絃を拂い後には角羽 四郊秋葉驚▼▼□四郊秋葉□▼▼たるに驚く 董夫子□□□□□董夫子 通神明□□□□□神明に通ず 深松竊聽來妖精□深松□竊かに聽きて妖精來たる 言遲更速皆應手□言に遲く更た速く皆手に應じ 將往復旋如有情□將に往かんとして復た旋り情有るが如し 空山百鳥散還合□空山の百鳥は散じて還た合し 萬里浮雲陰且晴□萬里の浮雲は陰り且つ晴る 嘶酸雛雁失群夜□嘶酸たり雛雁群を失う夜 斷絶胡兒戀母聲□斷絶す胡兒の母を戀うる聲 川為靜其波□□□川は為に其の波を靜め 鳥亦罷其鳴□□□鳥も亦た其の鳴くを罷む 烏珠部落家郷遠□烏珠の部落□家郷遠く 邏娑沙塵哀怨生□邏娑の沙塵□哀怨生ず 幽音變調忽飄灑□幽音は調を變じて忽ち飄灑 長風吹林雨墮瓦□長風□林を吹きて雨は瓦に墮つ 迸泉颯颯飛木末□迸泉は颯颯として木末に飛び 野鹿●●走堂下□野鹿は●●として堂下に走る 長安城連東掖垣□長安の城は東掖の垣に連なり 鳳凰池對青瑣門□鳳凰の池は青瑣の門に對す 高才脱略名與利□高才は脱略す名と利と 日夕望君抱琴至□日夕□君が琴を抱いて至るを望む
▲ ▼ ●
|