打印本文 打印本文 关闭窗口 关闭窗口

老舎詩集(三)

作者:老舎 文章来源:老舎 点击数 更新时间:2004-5-15 23:37:00 文章录入:totti250 责任编辑:totti250

老 舎 (三)
  汕頭行  (贈澄海芸香潮劇団)
鮮花翆柏喜同堂。   鮮花 翆柏 同堂を喜こぶ
澄海春風百卉香。   澄海の春風 百卉香ばし
一曲宋元遺韻在。   一曲の宋元 遺韻在り
冠山韓水此情長。   冠山 韓水 此の情長し


  汕頭行  (贈広東潮劇院)
姚黄魏紫費評章。   姚黄 魏紫 評章を費す
潮劇春花色色香。   潮劇の春花 色色香し
聴得汕頭一夕曲。   聴き得たり汕頭 一夕の曲
青山碧海莫相忘。   青山 碧海 相い忘れ莫かれ
姚黄魏紫⇒宋代洛陽の両種の名貴の牡丹花種。姚黄⇒千葉黄花牡丹。魏紫⇒千葉肉紅花牡丹。
欧陽脩≪緑竹堂独飲≫“姚黄魏紫開次第。・・・・”


  南国之行 (一)
春潮帯雨湿蓮峰。   春潮 雨を帯て 蓮峰を湿らす
想見父公涕望中。   想い見る父公 涕望の中
愛国男児存正気。   愛国の男児 正気を存す
莫凭成敗論英雄。   成敗に凭って英雄を論ずる莫かれ


  南国之行 (二)
南国多情春去遅。   南国 多情 春去ること遅し
蘇公堤上樹相思。   蘇公の堤上 樹相い思う
微瀾玉塔三更月。   微瀾 玉塔 三更の月
可是朝雲入夢時。   是れ朝雲 夢時に入るべし


  南国之行 (三)
盛世風光宋代城。   盛世の風光 宋代の城
忠魂香草両無情。   忠魂の香草 両ながら無情
蓮花城下春多少。   蓮花城下 春多少
不断潮声是笑声。   断えず潮声 是れ笑声


  春遊小詩 (参觀閔行新城)
閔行平地起新城。   閔行の平地 新城を起こす
広厦千間一夜成。   広厦 千間 一夜に成る
雨露三年花四面。   雨露 三年 花四面
双双紫燕閙春晴。   双双の紫燕 春晴に閙がし


  春遊小詩 (遊豫園)
点春堂上拝英雄。   点春堂上 英雄に拝す
堂外夭桃血似紅。   堂外 夭桃 血 紅に似たり
昨日小刀今日舞。   昨日 小刀 今日舞う
東風真個圧西風。   東風 真個 西風を圧す


  贈趙家壁同志
桃花紅映錦江辺。   桃花 紅映ず錦江の辺
江上相逢又五年。   江上 相逢て又五年
酒熟茶香談笑里。   酒熟し茶香し談笑の里
相期干勁倍冲天。   相い期し 干勁 冲天に倍す


  参觀旅行内蒙古画家画展
地闊天圓日落遅。   地は闊く天は圓く 日の落つること遅し
草原無限馬長嘶。   草原 限り無く 馬 長く嘶く
春風万里歌声起。   春風 万里 歌声起る
画筆得來光景奇。   画筆 得來 光景奇なり


  贈聞捷
詩人八月下揚州。   詩人 八月 揚州を下る
万首新詩吟勝遊。   万首の新詩 勝遊に勝る
奇句得來煩北寄。   奇句 得來  北寄に煩うし
莫叫南国独風流。   叫う莫れ 南国 独り風流と


  北戴河之行  七首之一
秦皇島外打漁船。   秦皇島外 漁船を打す
碧海波光珠月圓。   碧海の波光 珠月圓かなり
踏月詩人争波浪。   月を踏む詩人 波浪を争う
一声秋鶴唳高天。   一声の秋鶴 高天に唳く


  北戴河之行  七首之二
雪浪如弦聞海唱。   雪浪 弦の如く 海唱を聞く
天風吹笛送潮還。   天風 笛を吹いて 潮を送り還る
灘頭自有知仙客。   灘頭 自ら仙客を知る有り
譜出秋声交響篇。   譜し出す秋声 交響の篇


  詠茶
春風春日采新茶。   春風 春日 新茶を采る
生産徽州天下誇。   生産は徽州 天下に誇る
屯緑祁紅好姉妹。   屯緑 祁紅 好姉妹
濃妝淡抹総無瑕。   濃妝 淡抹 総て瑕なし
屯緑祁紅⇒両種とも茶葉の名称。


  黄山之遊  (黄山雲)
奇景驚心語自奇。  奇景 心を驚かす 語自ら奇なり
登遊何必苦尋詩。  登遊 何ぞ必しも苦の詩を尋んや
眼前雲海波瀾闊。  眼前お雲海 波瀾闊し
七十二峰遊泳之。  七十二峰 遊泳して之く


  黄山之遊  (屯渓)
最愛江南魚米郷。   最も愛す江南 魚米の郷
屯渓古鎮更情長。   屯渓の古鎮 更に情長し
小崋山下桃花水。   小崋山下 桃花水
況有茶香与墨香。   況や茶香と墨香と有り


  黄山之遊 (赴徽州途中)
両袖白雲花満頭。   両袖の白雲 花 頭に満つ
黄山遊罷又徽州。   黄山遊罷めて又徽州
皖南一路佳山水。   皖南一路 山水よし
竹翆茶香烟樹幽。   竹翆 茶香 烟樹幽なり


  贈木下順二
小院春風木下家。   小院 春風 木の下家
長街短巷挿櫻花。   長街 短巷 櫻花を挿す
十杯清酒千般意。   十杯の清酒 千般の意
筆墨相期流錦霞。   筆墨 相い期して錦霞を流す


  贈土岐善磨
白也詩無敵。   白や詩に敵なし
情深萬古心。   情は深く萬古の心
愁吟啓百代。   愁吟 百代に啓らく
硬語最驚人。   語を硬して最も人を驚かす


 東京遭黎波
譯筆辛労誰最多。   譯筆 辛労 誰が最も多し
東京櫻節識黎波。   東京の櫻節 黎波を識る
新潮黄海文瀾闊。   新潮 黄海 文瀾闊く
在側西風鬼唱歌。   西風に側して唱歌を鬼するに在り
鬼⇒神秘的な力をもち、目に見えない陰の霊。


  奈良三笠山
阿部当年思奈良。   阿部 当年 奈良を思う
至今三笠草微黄。   今に至るまで三笠 草微黄なり
郷情莫問天辺月。   郷情 問う莫かれ天辺の月
自有櫻花勝洛陽。   自ら櫻花の洛陽に勝る有り


  奈良東大寺
佛光塔影浄無塵。   佛光の塔影 浄として塵なし
幾点櫻花迎早春。   幾点の櫻花 早春を迎える
踏遍松蔭何忍去。   松蔭を踏で遍ねし何こに忍んで去る
依依小鹿送遊人。   依依たり小鹿 遊人を送る


  西芳寺
老僧禅罷播青苔。   老僧 禅罷めて青苔を播く
引水分沙着意栽。   水を引き沙を分け意を着けて栽る
山色軽添苔色碧。   山色 軽く添えて苔色 碧なり
一灯幽処拝如來。   一灯 幽処 如來を拝す


  鎌倉大仏
飲露餐風不記年。   露を飲し風を餐し年を記せず
越南烽火又春天。   越南の烽火 又春天
人間多少不平事。   人間 多少 不平の事
尽掃群魔勝入禅。   尽ごとく群魔を掃き入禅に勝る


  清水寺訪大西上人
春艶櫻花秋艶楓。   春艶の櫻花 秋艶の楓
夏初嫩緑間深紅。   夏初 嫩緑 間に深紅
高僧九十声如馨。   高僧 九十 声 馨の如く
日飲清泉伴古松。   日に清泉を飲して古松を伴う

[1] [2] [下一页]



打印本文 打印本文 关闭窗口 关闭窗口