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夏目漱石作品赏析:《梦十夜》之第三夜(中日对照)
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作者:来源 文章来源:考试大 点击数 更新时间:2015-7-8 15:19:01 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 |
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日文: こんな夢を見た。 六つになる子供を負ってる。たしかに自分の子である。ただ不思議な事にはいつの間にか眼が潰れて、青坊主になっている。自分が御前の眼はいつ潰れたのかいと聞くと、なに昔からさと答えた。声は子供の声に相違ないが、言葉つきはまるで大人である。しかも対等だ。 左右は青田である。路は細い。鷺の影が時々闇に差す。 「田圃へかかったね」と背中で云った。 「どうして解る」と顔を後ろへ振り向けるようにして聞いたら、 「だって鷺が鳴くじゃないか」と答えた。 すると鷺がはたして二声ほど鳴いた。 自分は我子ながら少し怖くなった。こんなものを背負っていては、この先どうなるか分らない。どこか打遣ゃる所はなかろうかと向うを見ると闇の中に大きな森が見えた。あすこならばと考え出す途端に、背中で、 「ふふん」と云う声がした。 「何を笑うんだ」 子供は返事をしなかった。ただ 「御父さん、重いかい」と聞いた。 「重かあない」と答えると 「今に重くなるよ」と云った。 自分は黙って森を目標にあるいて行った。田の中の路が不規則にうねってなかなか思うように出られない。しばらくすると二股になった。自分は股の根に立って、ちょっと休んだ。 「石が立ってるはずだがな」と小僧が云った。 なるほど八寸角の石が腰ほどの高さに立っている。表には左り日ケ窪、右堀田原とある。闇だのに赤い字が明かに見えた。赤い字は井守の腹のような色であった。 「左が好いだろう」と小僧が命令した。左を見るとさっきの森が闇の影を、高い空から自分らの頭の上へ抛げかけていた。自分はちょっと躊躇した。 「遠慮しないでもいい」と小僧がまた云った。自分は仕方なしに森の方へ歩き出した。腹の中では、よく盲目のくせに何でも知ってるなと考えながら一筋道を森へ近づいてくると、背中で、「どうも盲目は不自由でいけないね」と云った。 「だから負ってやるからいいじゃないか」 「負ぶって貰ってすまないが、どうも人に馬鹿にされていけない。親にまで馬鹿にされるからいけない」 何だか厭になった。早く森へ行って捨ててしまおうと思って急いだ。 「もう少し行くと解る。――ちょうどこんな晩だったな」と背中で独言のように云っている。 「何が」と際どい声を出して聞いた。 「何がって、知ってるじゃないか」と子供は嘲けるように答えた。すると何だか知ってるような気がし出した。けれども判然とは分らない。ただこんな晩であったように思える。そうしてもう少し行けば分るように思える。分っては大変だから、分らないうちに早く捨ててしまって、安心しなくってはならないように思える。自分はますます足を早めた。 雨はさっきから降っている。路はだんだん暗くなる。ほとんど夢中である。ただ背中に小さい小僧がくっついていて、その小僧が自分の過去、現在、未来をことごとく照して、寸分の事実も洩らさない鏡のように光っている。しかもそれが自分の子である。そうして盲目である。自分はたまらなくなった。 「ここだ、ここだ。ちょうどその杉の根の処だ」 雨の中で小僧の声は判然聞えた。自分は覚えず留った。いつしか森の中へ這入っていた。一間ばかり先にある黒いものはたしかに小僧の云う通り杉の木と見えた。 「御父さん、その杉の根の処だったね」 「うん、そうだ」と思わず答えてしまった。 「文化五年辰年だろう」 なるほど文化五年辰年らしく思われた。 「御前がおれを殺したのは今からちょうど百年前だね」 自分はこの言葉を聞くや否や、今から百年前文化五年の辰年のこんな闇の晩に、この杉の根で、一人の盲目を殺したと云う自覚が、忽然として頭の中に起った。おれは人殺であったんだなと始めて気がついた途端に、背中の子が急に石地蔵のように重くなった。
做了这样一个梦 我揹着一个六岁的小孩。那的确是自己的小孩没错。只是不知何时小孩的双眼竟瞎了,且变成个乳臭未乾的小鬼头。我问他,眼睛什么时候瞎的,他回说,好久好久以前就瞎了。声音的确是小孩的声音,讲话口调却像大人一样。而且态度跟我同等。 两旁都是青嫩稻田。小径很窄。偶尔可见鹭鸶影在黑暗中掠过。 「到稻田小径了吧。」背后传来声音说道。 「你怎么知道?」我回头问他。 「不是有鹭鸶在叫吗?」他答。 果然,鹭鸶叫了两声。 虽是自己的孩子,我却感到有点恐怖。揹着这么个东西,往后的路怎么走?正想找个地方丢了算了,黑暗中恰好隐约可见一座大森林。刚考虑起那或许是个好地方,背后突然传来: 「嘿嘿!」 「笑什么?」 小孩不回答,只是问道: 「爸爸,重不重?」 「不重。」 「不久就会变重喔。」 我默默地以森林为目标向前走着。只是田间小径蜿蜒曲折,怎么走也走不出去。不一会儿,眼前出现两条叉径。我站在叉径口,稍事休息。 「这裡应该有块石碑。」小鬼头说。 果然有块及腰的八寸角石耸立在路间,上面写着:「左边日洼,右边堀田塬。」明明是夜晚,石上的鲜红大字却看得很清楚。颜色类似蝾螈腹部的红色。 「往左边吧!」小鬼头下了命令。朝左一看,方才见着的森林黑影,正在上空黑腾腾地彷彿要压落下来。我有点犹豫不决。 「不必顾虑了。」小鬼头又开口。 我只好无奈地迈向森林方向。心中暗忖,这小瞎眼的怎么料事如神。一直线地快走近森林时,背后又说话了: 「瞎眼真不方便呢。」 「有我揹着你,哪裡不方便?」 「让你揹着真是不好意思。不过瞎眼的会被人看不起,尤其连父母都会看不起,所以不行哪!」 听后,我真得感到很厌烦。还是快到森林裡把这小鬼给丢了算了,于是我加快脚步。 「再走一会儿你就知道了……那天也刚好是这样的夜晚吧。」背后在自言自语。 「什么?」我粗鲁地问。 「还问什么?你不是心裡明白?」孩子嘲弄似地回答。 他这么一说,我也感到自己好像明白。只是不太知道详情。只感到好像也是这样的夜晚。也感到再往前走的话,就会万事明白了。更感到若真万事明白的话,可了不得,所以得在还不明白时早点丢了这个孩子,这样才能安心下来。我又加快了脚步。 雨已下了一阵子。小径更加昏暗了。我专心一意地往前走。只是背上黏着一个小鬼头,而且这个小鬼头像一面镜子,能把我的过去、现在、未来,即便再些许的事实也能一览无遗地全照出来。不仅如此,这小鬼头又是自己的孩子。且是个瞎子。想 着想着,越想越觉得受不了。 「就是这裡!就是这裡!就是那杉树根处!」 雨中,小鬼头的声音清晰响亮。我不自觉地停住脚步。塬来不知何时我们已身置林内。约两公尺前那个黑东西,看起来的确像是小鬼头所说的杉树。 「爸爸,是在那杉树下吧?」 「嗯,是的。」我不由自主地这样回答。 「是文化五年(1808)辰年时吧?」 想想,好像真是文化五年时。 「今年正好是你杀了我满百年了呢!」 我一听到这句话,脑中突然浮现出,在一百年前的文化五年那年,也是在这样的夜晚,在这株杉树下,我曾经杀死过一个盲目人的情景。当我醒悟到塬来自己是个杀人犯时,背上的孩子,立刻像一尊地藏菩萨石像般异常沉重起来。
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