打印本文 关闭窗口 |
夏目漱石作品赏析:《梦十夜》之第五夜(中日对照)
|
作者:来源 文章来源:考试大 点击数 更新时间:2015-7-8 15:32:50 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 |
|
日文: こんな夢を見た。 何でもよほど古い事で、神代に近い昔と思われるが、自分が軍をして運悪く敗北たために、生擒になって、敵の大将の前に引き据えられた。 その頃の人はみんな背が高かった。そうして、みんな長い髯を生やしていた。革の帯を締めて、それへ棒のような剣を釣るしていた。弓は藤蔓の太いのをそのまま用いたように見えた。漆も塗ってなければ磨きもかけてない。極めて素樸なものであった。 敵の大将は、弓の真中を右の手で握って、その弓を草の上へ突いて、酒甕を伏せたようなものの上に腰をかけていた。その顔を見ると、鼻の上で、左右の眉が太く接続っている。その頃髪剃と云うものは無論なかった。 自分は虜だから、腰をかける訳に行かない。草の上に胡坐をかいていた。足には大きな藁沓を穿いていた。この時代の藁沓は深いものであった。立つと膝頭まで来た。その端の所は藁を少し編残して、房のように下げて、歩くとばらばら動くようにして、飾りとしていた。 大将は篝火で自分の顔を見て、死ぬか生きるかと聞いた。これはその頃の習慣で、捕虜にはだれでも一応はこう聞いたものである。生きると答えると降参した意味で、死ぬと云うと屈服しないと云う事になる。自分は一言死ぬと答えた。大将は草の上に突いていた弓を向うへ抛げて、腰に釣るした棒のような剣をするりと抜きかけた。それへ風に靡いた篝火が横から吹きつけた。自分は右の手を楓のように開いて、掌を大将の方へ向けて、眼の上へ差し上げた。待てと云う相図である。大将は太い剣をかちゃりと鞘に収めた。 その頃でも恋はあった。自分は死ぬ前に一目思う女に逢いたいと云った。大将は夜が開けて鶏が鳴くまでなら待つと云った。鶏が鳴くまでに女をここへ呼ばなければならない。鶏が鳴いても女が来なければ、自分は逢わずに殺されてしまう。 大将は腰をかけたまま、篝火を眺めている。自分は大きな藁沓を組み合わしたまま、草の上で女を待っている。夜はだんだん更ける。 時々篝火が崩れる音がする。崩れるたびに狼狽えたように焔が大将になだれかかる。真黒な眉の下で、大将の眼がぴかぴかと光っている。すると誰やら来て、新しい枝をたくさん火の中へ抛げ込んで行く。しばらくすると、火がぱちぱちと鳴る。暗闇を弾き返すような勇ましい音であった。 この時女は、裏の楢の木に繋いである、白い馬を引き出した。鬣を三度撫でて高い背にひらりと飛び乗った。鞍もない鐙もない裸馬であった。長く白い足で、太腹を蹴ると、馬はいっさんに駆け出した。誰かが篝りを継ぎ足したので、遠くの空が薄明るく見える。馬はこの明るいものを目懸けて闇の中を飛んで来る。鼻から火の柱のような息を二本出して飛んで来る。それでも女は細い足でしきりなしに馬の腹を蹴っている。馬は蹄の音が宙で鳴るほど早く飛んで来る。女の髪は吹流しのように闇の中に尾を曳いた。それでもまだ篝のある所まで来られない。 すると真闇な道の傍で、たちまちこけこっこうという鶏の声がした。女は身を空様に、両手に握った手綱をうんと控えた。馬は前足の蹄を堅い岩の上に発矢と刻み込んだ。 こけこっこうと鶏がまた一声鳴いた。 女はあっと云って、緊めた手綱を一度に緩めた。馬は諸膝を折る。乗った人と共に真向へ前へのめった。岩の下は深い淵であった。 蹄の跡はいまだに岩の上に残っている。鶏の鳴く真似をしたものは天探女である。この蹄の痕の岩に刻みつけられている間、天探女は自分の敵である。
做了这样一个梦。 大概是很久很久以前,或许是两千多年前的神话时代吧,那时我是个士兵,不幸打败战,被当成俘虏强行拉到敌方大将面前。 当时的人们都是高头大马,而且都蓄着很长的鬍鬚。腰上繫着皮带,并挂着棒子般的长剑。弓则好像是用粗藤做的,既没涂上黑漆,也没磨亮。看上去很朴实。 敌方大将坐在一个倒置的酒瓮上,右手握着被插在草丛上的弓。我看了他一眼,只见他浓密的粗眉连成一直线。这个时代当然没有刮鬍刀之类的东西。 我因是个俘虏,没有位子可坐,便在草丛上盘腿而坐。我脚上穿着一双大草鞋。这个时代的草鞋都很高,立起时,可达膝盖上。草鞋上端一隅还故意留一串稻草,像穗子一样自然下垂着,走起路来晃来晃去,是当装饰用的。 大将藉着篝火盯视着我,问我要活亦或要死。这是当时的习惯,每个俘虏都会被问相同的问题。若回说要活,表是愿意投降;回说要死,则代表宁死不屈。我只回说,要死。 大将把插在草丛上的弓抛向远方,并拔出挂在腰上的长剑。此时,随风晃动的篝火凑巧将火舌转向长剑。我将右手手掌张开成枫叶状,手心对着大将,抬到双眼前。这是表示暂停的手势。于是大将又收回长剑。 即使在那遥远的时代,爱情这个东西仍是存在的。我说,希望在临死之前能和我的恋人见一面。大将回说,可以等到翌日天明鸡啼之时。在鸡啼之前,必须把恋人带来。若误了时辰,我就不能跟恋人见面而走向死亡之命运。 大将又坐下来,眺望着篝火。我交叉着自己的大草鞋,坐在草丛上等候恋人赶来。夜,渐渐深沉。 偶尔会传来篝火崩裂的声音。每当篝火崩裂,流窜的火焰即狼狈不堪般地将火舌转向大将。大将的双眸,在浓眉之下闪闪发光。篝火崩裂后,马上会有人再抛下树枝于火中。过一会,火势又会啪吱啪吱旺盛起来。那声音,勇勐得似能弹开黯夜一般。 此时,女人正牵着一匹被繫在后院橡树的白马出来。她叁度轻抚了马的鬃毛,再敏捷地跃上马背。那是一匹没有马鞍亦无踩镫的裸马。女人用她那修长雪白的双脚,踢着马腹,马儿即往前飞奔。 可能又有人在篝火中添了树枝,使得远方天边显得几分明亮。马儿正朝着这亮光奔驰在黑暗中。鼻头喷出两道火柱般的气息。不过女人仍拼命以修长的双脚勐踢马腹。马儿奔驰得蹄声都能传到天边。女人的长髮更在黑暗中飞扬得宛如风幡。然而,女人与马,仍离目标有一段距离。 突然,黑漆漆的路旁,响起一声鸡啼。女人往后仰收紧握在手中的缰绳。马儿的前蹄噹啷一声刻印在坚硬的岩石上。 女人耳边又传来一声鸡啼。 女人叫了一声,将收紧的缰绳放鬆。马儿屈膝往前一衝,与马上的人儿一起衝向前方。前方岩石下,是万丈深渊。 马蹄痕现在仍清晰地刻印在岩石上。模仿鸡啼声的是天探女(译注:又名天邪鬼,佛教中被二王、毘沙门天王踩在脚底下专门与人作对的小鬼)。只要这马蹄痕还刻印在岩石上期间中,天探女永远是我的敌人
|
打印本文 关闭窗口 |