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応接に暇あらず
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作者:未知 文章来源:日本ネット 点击数 更新时间:2004-11-13 19:04:00 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 |
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この言葉は、南北朝の宋代に撰された『世説新語』の中に見える。 山陰の道は、いまの会稽にあるが、晉の人で、中書令にまでなったが、 まことに風雅の趣味とその書で有名な王子敬(名は献之)が、その道中 でこう話したという。 「山陰の道はすばらしい。そびえる山や渓川が、つぎつぎに目のまえに あらわれる。それらがたがいに映りあい、きらめきあってあらわれてく れば、もう、一つ一つと応接(あいさつ)するいとまもないほどだ。山 々が紅葉して空の高い秋や、蕭条とした冬などに通れば、ものを思うこ とも忘れてしまう。」 王子敬が応接に暇がなかったのは、立ち現われる美しい山水にたいし てだが、この言葉はそう使われるとは限らなくなった。人の世で応接に 暇がないことは、まだまだたくさんあったのである。戦国の人々は、絶 え間ない戦乱に苦しみ、辛い事もつぎつぎと起ったろう。貧乏人は、み そかのかけとりに閉口する。良いこと、悪いこと、ともかくつぎつぎと あらわれて、考えるまもないほど忙しいのが、「応接に暇あらず」であ る。山川に見ほれる暇があれば、まことに幸せということになった。
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