尋西山隱者不遇□西山の隱者を尋ねて遇わず□邱爲
絶頂一茅茨□絶頂の一茅茨
直上三十里□直ちに上る三十里
扣關無僮僕□關を扣けど僮僕無く
窺室惟案几□室を窺えば□惟□案几
若非巾柴車□若し柴車を巾するに非ずんば
應是釣秋水□應に是れ秋水に釣りするなるべし
差池不相見□差池として相見ず
黽勉空仰止□黽勉として空しく仰止す
草色新雨中□草色□新雨の中
松聲晩窗裏□松聲□晩窗の裏
及茲契幽絶□茲の幽絶に契うに及びて
自足蕩心耳□自ずから心耳を蕩するに足る
雖無賓主意□賓主の意無しと雖も
頗得清淨理□頗る清淨の理を得たり
興盡方下山□興盡きて方に山を下る
何必待之子□何ぞ必ずしも之の子を待たむ