少爷文学奖 第12届获得大奖的作品是《桃色与灰色》 作者:真枝志保
一人暮らしを始めた女子大生、いきなり「物干し竿」がないことに気付き、戸惑ってしまう。一体どうすればいいのか。いまどきの女子のぎこちない生活を描いた作品。「第12回坊っちゃん文学賞」大賞受賞作。電子書籍として2012年1月に刊行。
开始一个人生活的女大学生,突然发觉连“晒衣架”都没有,迷茫了起来。到底该怎么办才好呢?这是一部描写当代女孩子拘谨生活的作品。获得了“第12届少爷文学奖”大奖,2012年1月作为电子书籍出版发行。
受賞の言葉| 获奖感言
高校生の頃、受験勉強の合間に、大学生になった暁にはこんなことやあんなことが起こるかもしれない、という夢を描いたことがある人は多いのではないでしょうか?しかし、たいていの人が何も起こらない大学生活を送って卒業していったのではないかと思います。
この話に出てくる大学生の女子もめくるめくような素敵なキャンパスライフなど送っていません。彼女は人付き合いをほとんどせず、通っている大学周辺からめったに出ることもない毎日を過ごしています。しかし、冬のある日に、近所のバス停に立っている同じアパートの住民を見かけたことによって、いつもの行動範囲に変化が訪れます。と言うと何か劇的なことが起こるのではないか、と思われそうですが、やはりこの変化も地味なものです。
高中生的时候,在考试、学习的闲暇之余,可能有很多人会想像,成了大学生以后可能会发生这样那样的事情吧?可是,大多数人难道不是过着什么都没发生的大学生活,然后顺利毕业吗?
在这个故事里出场的女大学生也没有过上悠哉闲适的校园生活。她几乎不和人交往,活动范围局限在大学周围,很少出去,每天过得都是这样的日子。然而,冬季的某一天,在附近的巴士站,因为遇见住在同一个公寓的居民,她重复不变的行动范围发生了变化。也许你会认为是发生了什么巨大的变化,但归根结底也不过是些不值一提的玩意罢了。
今まで自分の部屋でひっそりと机に向かって書いていましたが、賞を頂いたことによって、私の書いたものが多くの人に読んでもらえる可能性が生まれました。この変化は大きなものでした。これからも書き続けてもよろしい、と認めてもらえたような気がします。何もなかったように思えた日々は、けっして戻ってくることはありません。私はそんな日々のことを書いて残していきたいのです。
松山市の皆様、審査員の皆様、そしてこれから読んで下さる皆様に深く感謝を申し上げます。
迄今为止,只是在自己的房间里静静地伏案写作,获奖以后,觉得我写的东西可能会被越来越多的人品读,这个变化非常巨大。今后也想要坚持写作,努力获得认同。原本是什么都没有的日子,断然不想再回头的。我想把这些日子的事情写下来,留存下来。
向松山市的诸位、各位审查员,还有之后会读这本书的所有人,表示深深的感谢。