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夏目漱石作品赏析:《梦十夜》之第一夜(中日对照)

作者:来源  来源:考试大   更新:2015-7-8 15:19:01  点击:  切换到繁體中文

 


日文:


こんな夢を見た。


腕組をして枕元に坐っていると、仰向に寝た女が、静かな声でもう死にますと云う。女は長い髪を枕に敷いて、輪郭の柔らかな瓜実顔をその中に横たえている。真白な頬の底に温かい血の色がほどよく差して、唇の色は無論赤い。とうてい死にそうには見えない。しかし女は静かな声で、もう死にますと判然云った。自分も確にこれは死ぬなと思った。そこで、そうかね、もう死ぬのかね、と上から覗き込むようにして聞いて見た。死にますとも、と云いながら、女はぱっちりと眼を開けた。大きな潤のある眼で、長い睫に包まれた中は、ただ一面に真黒であった。その真黒な眸の奥に、自分の姿が鮮に浮かんでいる。


自分は透き徹るほど深く見えるこの黒眼の色沢を眺めて、これでも死ぬのかと思った。それで、ねんごろに枕の傍へ口を付けて、死ぬんじゃなかろうね、大丈夫だろうね、とまた聞き返した。すると女は黒い眼を眠そうに睁たまま、やっぱり静かな声で、でも、死ぬんですもの、仕方がないわと云った。


じゃ、私の顔が見えるかいと一心に聞くと、見えるかいって、そら、そこに、写ってるじゃありませんかと、にこりと笑って見せた。自分は黙って、顔を枕から離した。腕組をしながら、どうしても死ぬのかなと思った。


しばらくして、女がまたこう云った。


「死んだら、埋めて下さい。大きな真珠貝で穴を掘って。そうして天から落ちて来る星の破片を墓標に置いて下さい。そうして墓の傍に待っていて下さい。また逢いに来ますから」


自分は、いつ逢いに来るかねと聞いた。


「日が出るでしょう。それから日が沈むでしょう。それからまた出るでしょう、そうしてまた沈むでしょう。――赤い日が東から西へ、東から西へと落ちて行くうちに、――あなた、待っていられますか」


自分は黙って首肯いた。女は静かな調子を一段張り上げて、


「百年待っていて下さい」と思い切った声で云った。


「百年、私の墓の傍に坐って待っていて下さい。きっと逢いに来ますから」


自分はただ待っていると答えた。すると、黒い眸のなかに鮮に見えた自分の姿が、ぼうっと崩れて来た。静かな水が動いて写る影を乱したように、流れ出したと思ったら、女の眼がぱちりと閉じた。長い睫の間から涙が頬へ垂れた。――もう死んでいた。


自分はそれから庭へ下りて、真珠貝で穴を掘った。真珠貝は大きな滑かな縁の鋭どい貝であった。土をすくうたびに、貝の裏に月の光が差してきらきらした。湿った土の匂もした。穴はしばらくして掘れた。女をその中に入れた。そうして柔らかい土を、上からそっと掛けた。掛けるたびに真珠貝の裏に月の光が差した。


それから星の破片の落ちたのを拾って来て、かろく土の上へ乗せた。星の破片は丸かった。長い間大空を落ちている間に、角が取れて滑かになったんだろうと思った。抱き上げて土の上へ置くうちに、自分の胸と手が少し暖くなった。


自分は苔の上に坐った。これから百年の間こうして待っているんだなと考えながら、腕組をして、丸い墓石を眺めていた。そのうちに、女の云った通り日が東から出た。大きな赤い日であった。それがまた女の云った通り、やがて西へ落ちた。赤いまんまでのっと落ちて行った。一つと自分は勘定した。


しばらくするとまた唐紅の天道がのそりと上って来た。そうして黙って沈んでしまった。二つとまた勘定した。


自分はこう云う風に一つ二つと勘定して行くうちに、赤い日をいくつ見たか分らない。勘定しても、勘定しても、しつくせないほど赤い日が頭の上を通り越して行った。それでも百年がまだ来ない。しまいには、苔の生えた丸い石を眺めて、自分は女に欺されたのではなかろうかと思い出した。


すると石の下から斜に自分の方へ向いて青い茎が伸びて来た。見る間に長くなってちょうど自分の胸のあたりまで来て留まった。と思うと、すらりと揺ぐ茎の頂に、心持首を傾けていた細長い一輪の蕾が、ふっくらと弁を開いた。真白な百合が鼻の先で骨に徹えるほど匂った。そこへ遥の上から、ぽたりと露が落ちたので、花は自分の重みでふらふらと動いた。自分は首を前へ出して冷たい露の滴る、白い花弁に接吻した。自分が百合から顔を離す拍子に思わず、遠い空を見たら、暁の星がたった一つ瞬いていた。


「百年はもう来ていたんだな」とこの時始めて気がついた。


中文:


做了这样一个梦。


我抱着胳膊坐在女人枕边,仰躺着的女人温柔地说:我将要死了。女人的长髮舖陈在枕上,长髮上是她那线条柔美的瓜子脸。白晰的脸颊泛出温热的血色,双唇当然也是鲜红欲滴。怎么看也看不出将要死去的样子。可是,女人却温柔且清晰地说:我将要死了。我也感到,女人真的快要死了。


于是,我俯视着她的脸再度问说:是吗?妳快要死了吗?


女人睁大双眸,回我说:是啊,我一定会死。


在那双大又湿润的眸中,细长的睫毛包裹着一片漆黑。而黝黑的眼眸深处,鲜明地浮泛着我的身姿。


我眺望着这双深邃无底的黑瞳色泽,暗忖,这模样真会死吗?


然后恳切地将嘴凑近枕边再问:妳不会死吧!没事吧!


女人极力张开昏昏欲睡的双眸,依旧温柔地回说:可是,我还是会死的,没办法呀。


我接二连叁地问她:那,妳看得到我的脸吗?


她轻轻笑说:看,在那儿嘛,不是映在那儿吗?


我沉默地自枕边移开脸庞。抱着胳膊,依旧不解,她真的非死不可吗?


过了一会,女人又开口:


「我死了后,请你将我安葬。用偌大的真珠贝壳挖掘一个深坑,再用天河降落的星尘碎片做为墓碑。然后请你在墓旁守候,我会回来看你的。」


我问她说,什么时候会回来。


「太阳会升起吧,又会落下吧,然后再升起吧,然后再落下吧……当红日从东向西,从东方升起又向西方落下这当儿……你能为我守候吗?」


我不语地点点头。女人提高本来沉稳的声调说:


「请你守候一百年。」又毅然决然地接道:


「一百年,请你一直坐在我的墓旁等我。我一定会回来看你。」


我只回说,一定会守候着。刚说完,那鲜明映照在黑色眼眸深处的我的身影,竟然突兀地瓦解了。宛如静止的水突然盪漾开来,瓦解了水中的倒影一般,我正感到自己的影像好像随泪水溢出时,女人的双眸已嘎然闭上了。长长的睫毛间淌出一串泪珠,垂落到颊上……她已经死了。


然后,我到院子用真珠贝壳开始挖洞。那是个边缘尖锐,大又光滑的真珠贝壳。每当要掘土时,都可见贝壳裡映照着月光闪闪烁烁。四周也飘荡着一阵溼润泥土的味道。深穴不久就挖好了。我将女人放置其中,再轻轻蒙覆上柔软的细土。每当要覆土时,都可见月光映照在贝壳上。


然后我去捡拾掉落在地的星尘碎片,轻轻搁在泥土上。星片是圆的,或许是在漫长空际坠落时,逐渐被磨去了稜角。当我将星片抱起搁放在土堆上时,觉得胸口及双手有了些许暖意。


我坐在青苔上。抱着胳膊眺望着圆形墓碑,想着,从现在开始我就得这样等候一百年。然后,正如女人所说,太阳从东方升起了。那是个又大又红的太阳。然后,再如女人所说,太阳从西方落下去了。火红地、静谧地落下去了。我在心裡数着,这是第一个。


不久,嫣红的太阳又晃晃悠悠地升起。然后,再默默地西沉。我又在心裡数着,这是第二个。如此第一个、第二个地默数着当中,我已记不得到底见了几个红日。


无论我如何拼命默数,数不尽的红日依然持续地越过我的头顶。然而一百年依然还未到。最后,我眺望着满佈青苔的圆墓碑,不禁想着,是否是被女人骗了。


看着看着,墓碑下方,竟然斜伸出一条青茎,昂首向我逼近。眨眼间即伸长到我胸前,然后停住。摇摇晃晃的瘦长青茎顶上,一朵看似正微微歪着头的细长蓓蕾,欣然绽放开来。雪白的百合芳香在鼻尖飘荡,直沁肺腑。


之后自遥不可知的天际,滴下一滴露水,花朵随之摇摇摆摆。我伸长脖子,吻了一下水灵灵的冰凉雪白花瓣。当我自百合移开脸时,情不自禁仰头遥望了一下天边,远远瞥见天边孤单地闪烁着一颗拂晓之星。


此刻,我才惊觉:「塬来百年已到了。」



 

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