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高原の風そよぐ懐かしい街

石畳の道に、さわやかな高原の風が吹いた。 

 少数民族の宝庫といわれる中国雲南省。その西北、処女峰・玉龍雪山のふもとに納西族(ナシズー)の街・麗江がある。真新しいビルが並ぶ目抜き通りのすぐ裏側に、世界遺産に指定された、巨大な旧市街が隠れていた。 

 「老街」の名の通り、明代からの古い家々の間を清流が走り、小橋と石畳としだれ柳の小道が果てしなく続く。そこを、さらさらと乾いた、なんともいえぬ心地よい風が通り抜けていくのだ。 

 雑貨屋の店先で、マージャンが始まった。女主人の肩飾りに縫い付けられた、北斗七星に見立てた七つのワッペンが夕日を浴びている。 

 「雲南は年中ぽかぽか陽気だから、のんびり屋が多い。今日はもう店仕舞いだな」と、買い物客が苦笑する。 

 日が落ちると、イルミネーションが輝き始めた。豆電球をつないで屋根や窓枠を縁取った、簡素な電飾に浮き上がる老街は、芝居の書き割りのような華やかさだ。 

 しかし、喧騒(けんそう)を避けて一歩わき道に入ると、派手な電飾は裸電球へと早変わり。生活のにおいが漂ってくる。 

 薄闇(やみ)の中、窓も戸もない小さな食堂の隅で、若い男女が楽しげに麺(めん)をすすっている。向かいの洋品店では、家族五人が店内で一つの鍋(なべ)をつつく。川べりで子供たちが数人、遊んでいる。オニが後ろを向いて何やら唱えている隙(すき)に、他の子らが素早く近づいていく。ルールは少し違うが「だるまさんが転んだ」ではないか。 

 淡い光が照らし出す、いつか見た、懐かしい風景。旅行者の感傷に気づくはずもなく、子供らは、飽きもせず同じ遊びを繰り返していた。 

 老街に心を残しながら、菜の花の街道を車で三時間。麗江と並ぶ雲南省の華、大理の街に入った。 

 西に大理石の産地として名高い蒼山の山並み、東は細長く耳の形をした湖・ジ海。飛び切りの山水にはさまれた大理は、白族(パイズー)の街だ。 

 南北五路、東西八路。碁盤の目のように整然とした旧市街「古城」の、どこか南国風の大通りを、白地に赤や緑を重ね着した、華やかな白族の娘が歩いていく。 

 開け放った窓辺にみずみずしい野菜を並べた、小さな食堂に入った。ジ海名物のタニシと白族風寄せ鍋。ニガウリに青豆に小ウリ、季節野菜の炒(いた)め物でテーブルがいっぱいになった。 

 「明日は沙坪の市場で野菜を買い込んで、私の実家で両親と食事をしましょう」 

 「大理では少数派」という漢民族の若いガイド、李晶さんの思わぬ誘い。一家団欒(だんらん)と聞いて、もう一度老街の薄闇に戻りたくなった。 

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