9月13日に行われる玉前神社の秋季例大祭。1200年以上の歴史と伝統を持ちます。上半身はだかで威勢よく神輿をかつぎ、九十九里浜の波打ち際をヤッサヤッサの掛け声とともに疾走する勇壮な祭りです。ふだん静かな町中も、前日に行われる上総国一宮祭りとともに熱気を歓声につつまれます。 四街道市の皇産霊神社の祭礼。豊作と無病息災を願い毎年2月25日に神社近くの水田で行われる珍しい祭りです。ちょっとかわいそうにも思われますが、着飾った赤ちゃんを褌姿の男たちが抱きかかえて田圃に入り、泥をわらにつけて赤ちゃんの顔に塗り付けます。こうすることにより赤ちゃんは健やかに育つといわれています。 ハイライトは、その後の泥のぶつけ合いです。騎馬まで登場し、男たちは全身泥だれけ。これによって、その年も豊作に恵まれるといいます。 　昔、源頼朝が安房から鎌倉に向かう途中、現在の君津に立ち寄り、付近の農民に護身として棒術を伝授したのが、この祭りの始まりとされています。 　舞は毎年9月28日、君津市の三島神社祭礼で演じられ、笛と太鼓の響きわたる中、6尺棒や刀などで打ち合い、日頃訓練した技を披露します。特に少年剣士の棒術に人気があり、拍手も一段と高く響きわたります。棒術の後の、龍神が慈雨を降らせたという故事にならい、3匹の獅子が腹に付けた羯鼓（雅楽で使う太鼓）を打ち鳴らしながら舞う踊りも、みごとのひと事に尽きます。 鹿野山白鳥神社に500年前から続く祭礼で、県無形民俗文化財です。高野山の弘範上人を追って鹿野山に移り住んだきこりたちが、ふるさとの奥高野を偲んで舞ったのが起源とされています。 　舞に使われるはしごは、高野山の断崖に見立てたものといわれ、高さは約10m。この上で獅子が笛や太鼓の音につられ、曲芸的な舞を演じます。ハラハラドキドキの演技に思わず声をあげてしまいます。毎年4月28日、神社前の九十九谷広場で開催されます。 毎年9月23・24日の2日間行われる秋祭りで、江戸時代から続いています。伝統の祭りとあって、両日は町中が一体となって盛り上がります。 　祭りの内容は、大原の神輿10基が担ぎ出され、鹿島神社に集う十社参りにはじまり、海岸での大漁祈願などが次々と行われます。ハイライトは神輿が一斉に海へと入ってもみ合う汐ふみ。男たちの勇ましさと雄々しさが感じられ、豪快な光景を見せてくれます。夜になり、花火が打ち上げられると大原小学校の校庭に神輿が集まり、神輿を高く揚げて別れを惜しむ最後のクライマックス大別れ式が行われる。 　関東随一の祭りともいわれ、毎年訪れる観光客も多い。 成田山と旧成田の全町が参加する夏祭りで、成田の一大イベントです。毎年7月第1週の金・土・日曜日に開催され、成田の町はこの3日間祭り一色と化します。祭りは、成田山新勝寺のご本尊不動明王の本地仏である奥の院・大日如来を供養するもので、その歴史は古く、亨保年間（1716～1736年）から行われていたと伝えられています。 　大日如来の化身といわれる大神輿と、各町内から出される10台の山車や屋台が3日間引き回され、おはやしや踊りも華やかに披露されます。最終日の13時30分から始まる総引きは、すべての山車と屋台を集め、坂道をいっせいに駆け上がる男たちの勇壮な姿が見もの。 ふだんは誰も入ることのできない奥の院ですが、祭り期間中は入口が開き参拝することができます。 　今年からは成田表参道一部の電線地中埋設工事の完成により、成田山新勝寺本堂前・JR成田駅前等全山車・屋台の競演でしか見ることのできなかった山車の全景、せり上がり式の上高欄や人形を上げた状態で巡行する山車・屋台を見ることができる様になり、ますます迫力のある祭りになります。 関東三大山車祭りの一つとされ、300年の歴史を持ち、。夏の八坂神社の祇園祭と諏訪神社の秋祭りをいいます。祭りを彩る山車は夏に10台、秋は14台が町を練り、のの字回しと呼ばれる曲曳きが佐原の大祭の特徴です。高さ4mにも及ぶ大人形がのる豪華に飾りつけられた山車が、佐原の街を巡行します。山車の灯りが小野川の川面に映え、幻想的な雰囲気をかもすとともに、太鼓や笛などによって奏でられる佐原囃子の音で、佐原の町は夜遅くまで盛り上がります。 　祇園祭りは7月10日以降の金・土・日曜、秋祭りは10月第2土曜を中日とする3日間行われます。八坂神社境内に建つ水郷佐原山車会館では、この祭りで使用する山車が見られるだけではなく、祭りの迫力を実感することもできます。 木更津独特の担ぎ方をする神輿は、重さ1.5tと大きく、関東三大神輿に数えられるという伝統と豪華さを誇ります。大神輿の他にも子供神輿や、獅子舞の奉納があります。 約100人の海女さんが灯明を持って海に入ります。クライマックスの「海女の大夜泳」では、水面に真っ赤な炎が揺らめき、幻想的な雰囲気になります。 日本唯一、料理の神を祀る神社が千倉町の高家神社です。ここはまた、味噌や醤油の醸造の神としても知られています。 　毎年11月23日に行われるのが、古式ゆかしい庖丁式。まな板に40cm以上もある魚をのせ、大きな庖丁と金属のはしを使い、魚には手を触れずにさばいていきます。平安時代の装束に身をまとった料理人の巧みな庖丁使いと真剣さには息を飲むほどである。 　高家神社の祭神は、景行天皇より料理の始祖をおおせられた磐鹿六雁命。庖丁式は光孝天皇の命により、四条中納言藤原政朝が創案したといわれています。天津小湊町・須賀神社の祭りです。掛け声に合わせ、神輿と万灯（山車の小さいもの）が町内を練り歩く、とても華やかな祭りです。 「二段打ち」と呼ばれる独特な叩き方の大太鼓に先導され神輿が街を練り歩きます。神輿の担ぎ方も独特で、頭上高く持ち上げます。 多古の八坂神社周辺で行われる、豊作・無病息災の願いを込めた、江戸時代から続く祭りです。「しいかご舞」は県民俗無形文化財となっています。 千葉市の稲毛浅間神社の、安産と子供の健やかな発育を祈願する祭りです。見どころは、稚児行列や十二座神楽（千葉県指定無形文化財）です。 京都祇園から茂原市本納に伝来し、寛政年間（1789～1801年）に長生村の岩沼に伝わった舞で、毎年10月19日、皇産霊神社の秋の祭礼で奉納されます。 　古くから岩沼の農家の長男によって受け継がれてきましたが、現在は子供からお年寄りまで60名が囃子方、舞方、下方に分かれ、土盛りした境内の特設舞台で演じる。舞は「仕立玉遊び」や「剣の舞」、梯子を登る「乱玉の舞」など9種類の獅子舞に加え、「お染め久松道化の段」など囃子を交えて劇風に演じる4種類の舞、また踊りも披露されます。千葉県無形文化財の指定を受けた格式の高い舞です。山田町の山倉大神は「鮭の大六天」とも呼ばれる古社です。昔、弘法大師が病に苦しむ人々を救うため、大神に願いをかけると、千日目の満願の日に近くの川に鮭が上ってきて、これを神前に献じたのが、この祭りの起源だという。 　正装した人々が神に鮭を奉納するとともに、境内に集まった見物客にも鮭の切り身が配られるが、この鮭の身は特に風邪に効くといわれている。毎年12月7日の山倉大神初卯祭で催されます。 「あんりゃあどした」という掛け声に合わせもみあい、更に、観客が神輿の列に冷水を浴びせかける迫力満点の祭りです。笛や太鼓の軽快なお囃子に合わせ、10町内から繰り出す神輿は20以上もあります。 勢いのある「やっさやっさ」の掛け声に合わせ、約2000人が大きな輪を作り陽気に踊り歩きます。