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木に縁りて魚を求む

作者:未知  来源:日本ネット   更新:2004-11-13 19:16:00  点击:  切换到繁體中文

 

 周の慎セイ王の三年、孟子は梁を去って斉国に行った。もはや五十を
越していたと思われる。
 
 東方の斉は、西方の秦、南方の楚とともに、戦国諸侯の中でも大国だ
った。宣王も仲々の器量人だった。孟子はそこに魅力を感じていた。だ
が、時代の求めるものは、孟子の説く王道政治ではなくて富国強兵であ
り、外交上の策謀――遠交近攻策や合従策や連衡策などであった。
 
 宣王は孟子に向かって春秋時代の覇者だった斉の桓公・晉の文公の覇
業をききたいと言った。宣王は中国の統一が関心事であった。
 
 「一体、王は戦争を起されて臣下の生命を危くし、
  隣国諸侯と怨を結ぶことがお好きなのですか?」
 
 と孟子はきいた。
 
 「いや、好きではない。
  それをたってするのはな、わしに大望があるのだ。」
 
 「王の大望というのをお聞かせ願えませぬか?」
 
 仁義に基づく王道政治を説く孟子を前にして、宣王は少し照れ気味だ
った。笑いでごまかすだけで、語ろうとしないのだ。そこで孟子は誘い
をかけた。戦争の目的は衣食でしょうか、人生の娯楽でしょうか?
 
 「いや、わしの欲望はそんなものではない。」
 
 宣王は孟子の巧みな弁論術にはまりこんだ。孟子ははげしくたたみか
けた。
 
 「それではもうわかり切ったことです。領土を拡張して、秦や楚の大
  国を挨拶に来させ、中国全土を支配して、西方の夷どもを従えよう
  となさるのでしょう。しかしそうゆうこれまでのやり方(一方的な
  武力)でそれを得ようとなさるのは、ちょうど木に縁りて魚を求む
  ――木によじのぼって魚を求めようとされるのと同じです。」
 
 天下の統一を武力で計ろうとするのは、「木に縁りて魚を求む」るよ
うなもので、「目的と手段が合わないから不可能だ」と言われて、宣王
は驚き、意外に思った。
 
 「それほど無理かな?」
 
 「いや、木に縁って魚を求めるより無理でしょう。木に縁って魚を求
  めますのは、魚を得ないというまでのことで、後々の災難はありま
  せぬ。しかし王のようなやり方(一方的な武力を用いる)で、大望
  《領土拡張云々》を達しようとなさるなら、心身を尽くして結局は
  民を残ない国を破る大災難こそ来たれ、けっしてよい結果は来ます
  まい。」
 
 「後に災難があるわけについて教えてくれぬか?」
 
 と宣王は膝をのり出した。
 
 こうして孟子は巧みに対話の主導権をその手に収め、仁義に基づく王
道政治論を堂々と説き進めていったのである。
                     (「孟子」梁恵王篇第一)
 
 


 

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